<「平成25年度南島周辺外来植物排除委託」の結果ついて>
150610
マルベリー
2014年5月、野生研機関紙に投稿したものです
トップ>レポート>25外来植物排除
「平成25年度南島周辺外来植物排除委託」の結果について 吉井信秋 結果は、排除量の合計が1302.6gで、90Lの袋295袋ほどでした。イヌホオズキ566.6kg、シンクリノイガ168.9kg、タバコ132.0kg、ムラサキヒゲシバ110.2kgなどでした。他にはノゲシ、ハチジョウイノコヅチ、ハハキメヒシバ、タツノツメガヤ、ウスベニニガナ、コトブキギク、カラクサナズナ、イヌビユなども除去しました。なお、運搬作業の軽減のため、花や果実のついていない茎や葉の部分は南島に残置してきました。(使用で認められていました)なので、実排除量はさらに増えます。 外来種の樹木は2本見つけました。1本は60pほどのトクサバモクマオウで、西尾根最南部の方にありました。もう1本はシマグワで西尾根南部内側斜面に、クサトベラに混じって生えていて、1.5mほどに育っていました。いずれも根本付近から鋸で切り取り、切り口に除草剤のラウンドアップを塗布しました。 作業エリアは作業中まったく日陰がありません。休憩中は、岩の陰や低木の下にわずかな日陰で涼を取ります。暑い時期の作業は過酷になります。そのため夏の時期をなるべく避けて4−6月までと10月以降になるべく回数をさくようにしました。6月はすでに暑いので、早朝から出発して早目に戻るシフトにしました。7月、9月はそれぞれ1回だけ作業しました。(8月はなし) 5月くらいになるとカツオドリもぼちぼち営巣し始めます。そうするとこれもまた作業に支障が出ます。カツオドリは尾根の平らなところにかなり営巣します。営巣し始めると、その場所の外来植物を抜くことは困難になります。5−6月はカツオドリの営巣にも配慮しながらの作業でした。 平成25年度も無事、作業を完了することができました。平成26年度は南島全体の事業を受託しています。作業班は内陸部側と外周部と2班体制で作業していきます。今年度も事故がないように、無理せず作業していきたいと思います。 「暑さ」「危険」「運搬の大変さ」に耐えられる方で、根気強く草抜きができて、出港中に時間の取れる方ぜひお手伝いください。作業メンバーに登録させていただきます。事務局までご一報ください。 <完>
|